ヒトの気配で魚が寄り集まる光景について

里遠きしこつの湖に筏より棹さしゆけば魚のより来る

安政四年七月の松浦武四郎翁の御製

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大審問官さんの日記 「夕張・千歳紀行16 牛カルビとミックスフライ和膳 / 遺跡公園」

ヒトの気配で、サカナが寄り集まってくると言う状況が叙述されています。私たちの日常生活からはちょっと想像もつかない状況が述べられております。

そうだもんですから、何が現実なのか、何が芸術なのか、松浦武四郎翁の御製で、ハタと、意識するようになりました。

御製から看取される翁の心構えはすこぶる大きくかつ鏡のように明らかです。その心構えは通常我々の周りにいる人物のそれとは若干趣きが違うような気がします。一つには、松浦翁におかれては、一個の英雄と言うべき方でいらっしゃると言う事情もあるのだろうと思われます。

話は変わりますけれども、よく似た言い伝えを想い出しました。場所はやはり蝦夷地そして北米ニューファンドランド沖での記述です。あまりに魚影が濃く錨が海底に届かない、錨が打てない、と言う記述です。

素人ながら、物理的にあり得る話ではなく、与太だと確信したのですが、タラが密集して大群をなし海底から海面が盛り上がるまでに群が円柱状をなす行動があると知った時、それは与太話だと思ったのは自分自身の想定を超えた世界であり、嘘偽りではない、事実、事実でないとするならば現場の正直な印象だと知りました。