ソフトの悩ましいハードな問題

 このところ多忙のためイタリア映画祭もフランス映画祭もまるで行けないまま終わった。

フランス映画祭に関しては、ほとんどの作品が劇場公開されるからいいとして、今年のゲストにポール・ヴァーホーヴェン監督が来日していたのですよ。

もちろん『ELLE』のため。

 …でこの『ELLE』、どうもTwitterで知る情報ではカットされていたと聞く。

修整じゃなくカットです。

それとなく内容を耳にするにかなりハードな(レイプ問題を扱うので)作品らしいからボカシは入るのかな…ぐらいには考えていたけど、まさかのカットです。

 フランス映画祭で使う映像はほとんどが本番用なので、たぶん一般公開もそのままでしょう。(配給会社は絶対カット情報をアナウンスしないと思いますが…)

レイプシーンがある映画をPG12にするのだから英断が必要だったのだろう。(苦笑)

 ヴァーホーヴェンといえば、代表作の一つに『氷の微笑』があげられるかと思う。

日本でのソフトは本国よりも“ソフト”に作り替えられているので(笑)、あまり興味がないのだが、DVDとBDの字幕でこんなに違うというブログを見つけた。

https://ameblo.jp/jumbooomori/entry-11890314910.html

 T女史の超訳問題とか言われるけど、もっと深刻な事態が露呈している。

それで思い出したが、ソフトの発売は会社が変わると色々変わることもある。

 スタジオカナルという会社の評判の悪さがアマゾンのユーザーコメントでよくみられる。

『告発』『ディア・ハンター』など機械翻訳かというクレームまで…。

(さすがに『ディア・ハンター』は作り直したようですが)

 実はつい先日、スタジオカナルの対象ソフトまとめ買いで割引販売をしていた。

何となくお得かと思って買ってみたが、少し不安になってきた。(汗)

ブリジット・ジョーンズの日記』の1と2作目はBDに吹き替えがない。

別に驚くことでもない?

いやいや、既発売のDVDには吹き替えもついているのだ。

 そう、マスターが変更になったのだ。

さすがに画質は上がっているようだが、字幕もDVD版のを使えなかったみたいで、クチコミの評判がよろしくない。

両方あるので、比べてみようかな…(と思うが時間がない)

 『ビッグリボウスキ』の評判もよろしくない。

旧版の方がいいという指摘もあるから調べてみたいけどな…。

ちなみに初期のコーエンDVD−box収録と日本語付き輸入HD-DVDとBDと持っているようだ。(他人事のようだがどれも未確認なので仕方ない。)

 こういうソフトの問題は様々ある。

吹き替えに芸能人を使って不評を買うケースはまだ分かりやすい。

(劇場公開時に芸能人を使っていてもソフト化でプロ声優版も追加されるケースは大歓迎。)

 これまでで一番たくさんのバージョンを購入したのはたぶん『サウンド・オブ・ミュージック』だろう。(『タクシー・ドライバー』『ウエスト・サイド物語』『愛のコリーダ』『エマニエル夫人』も候補だな。)

形態の変更、画質や吹き替えが変わるたびに買い直している。

45周年記念のBDが出た時にはさすがに決定版かと思いきや、すぐに50周年記念盤が出た時には思わず苦笑…。(それも買い増ししましたとも!!)

最もどれもキチンと見たことがないのだが…。(苦笑)

 特典の変更も当然ある。

燃えよドラゴン』はDVDもBDも複数回作られた。

新しいバージョンが常に古いものを凌駕していればいいのだが、DVD2枚組の特別版と最初のBD版についていた「ブルース・リー:A Warriors Journey」が権利問題で今では収録することは出来ない。

https://ameblo.jp/bdmeister/entry-10645616749.html

 幸い、私はこれが収録されたバージョンを所有しているようだ。(もちろん未見だ)

 販売ソフトだけじゃなく、TV放送も色々バージョンが存在する。

近年ではTV版の吹き替え収録もされるようになってきたが、字幕は複数収録ってあまり聞かない。

NHKは独自の字幕を付けることがあるので、特にクラシック作品では要注意。

音楽CDもリマスターや最新素材の使用がマイナスに作用することもあるので、古いものも大事にしよう。

 で、結局何が言いたいかというと『断捨離は敵だ』ということ。(笑)

広いお部屋に越したいなぁ…切実。